Cytus段位の課題曲を決める時心がけて来た事

Cytus段位から来た人は初めまして、Cytus段位を運営していた者です。
どうせ最後と言う事で正体を明かさせて貰います

ここでは課題曲を決める時心がけてきた事を軸に段位としての運営の考えを残します
とても個人的な話になるので当ブログにて載せさせて頂きます


↓ここからは書きやすさ重視で「~だ」「~である」調にします↓

 

 

 

突然だがもし仮に貴方が段位の課題曲を決める時、どういう事を心がける?
「難しい曲を詰め込む」「壁となるような譜面を入れる」「1曲目は簡単にする」

色々あるだろう。しかし今挙げたものは正解とも不正解とも言えない。
何故ならそういう風に心がけた「理由」こそ重要だからだ。

 

一、長い曲・端末差が出る譜面・個人差が出る譜面は極力入れない。
二、実際に受験者の気持ちになって構成を決める。
三、ある一定の割合で「癖の強い段位」を入れる。
四、最高段位付近はサディズムを開放させろ!

 

今パッと作った物で申し訳無いが課題曲を決める際私はこの4つを心がけて来た。
仮に『段位の課題曲を決める時の四ヵ条』とでもしておこう
これからそれぞれについでの説明に入ろうと思う、それぞれ長くなるので覚悟して欲しい。


【一、長い曲・端末差が出る譜面・個人差が出る譜面は極力入れない。】

『長い曲』
ChapterL、Storia、VANESSA、SCHERZO
『端末差が出る譜面』
Halcyon、L2(ver.A)
『個人差が出る譜面』
Precipitation at the Entrance II、Halloween Party、Slit I、Slit O、REQUIEM、First Gate OVERDRIVE、L

 

Lv9で言えばこの辺である。

少なくともこの辺を足切りにするのは良くない、そこで挫折する者が出たら挑戦する事すらないからだ。
段位で最も重要なのは受験して貰えるような段位を作る事。

 

一曲目に自分にとって苦手な曲があったら、その段位を受けるだろうか?
公式だと称号や選曲制限の解除など、そのゲームを遊ぶ事において有益な要素が与えられる事が多いが、非公式段位は非公式の称号だけである。
所詮非公式のお遊びに過ぎないので「わざわざ受ける必要は基本的に無い」のである
基本受験者は善意で受けていると思った方がいい。受けてて楽しい段位にする事を第一に考えて欲しい


そしてプレイヤーが苦手な譜面とは基本的に決まっている
その譜面達の代表的な特徴が先程上げた長い曲・端末差が出る譜面・個人差が出る譜面なのだ。


【二、実際に受験者の気持ちになって構成を決める。】

例1:攻略の目途を与える
一曲目:OLD GOLD
二曲目:Musik
三曲目:Twenty One

これはv9改の五段だ

どう考えでも難関は三曲目である。GBM10吹き飛ぶ事すらあり得る
ところで1曲目と2曲目はどうだろう?
Musikの同時ラッシュが気になる所ではあるが3曲目と違い癖が強い訳でもなく地力が付けば十分GBMを3以下程度には抑えられるはず。


つまりこの段位においての定石は
2曲目まででGBMを少ない数に押さえ3曲目の難所で合計10以下になるよう譜面を捌く
と言う事になる
もちろんTwenty Oneが得意な人などは考え方も変わってくるだろうが基本的にはこうなるはずだ

 

例2:システムを利用して更に受けやすくする
1曲目:FREEDOM DIVE
2曲目:L2(ver.A)
3曲目:L2(ver.B)

これはv9の規格外である

Cytus段位システムのやり方ではあるがこういうやり方もあると紹介しておこう
この中で一般的にはFREEDOM DIVEが最難関である、だが何故1曲目にしたのか?
勘のいいかつての受験者はこの説明を聞く前に察してくれると思う、それは段位の易化の為だ。

 

Cytus段位は1曲目をプレー→スコアツイートを送信→2曲目をプレー→スコアツイートを送信→3曲目をプレー→スコアツイートを送信→3曲のリザルト画面とスコアツイートのスクリーンショットをアカウントに送信→合否の判定が返ってくる

と言うシステムである。

 

つまり2、3曲目は失敗した場合1、2曲目までをやり直ししなければならないのだ

だが1曲目は失敗しても再受験したければそのままリトライすればいいだけである
つまりいくらでもやり直しの効く1曲目に課題曲の中でも難しい曲を置けば基本的にその段位は簡単になるのだ。


FREEDOM DIVEを一発勝負でやれと言われてその段位を受ける気になるだろうか?少なくとも私は勘弁である
これもまた実際に受験者の気持ちになって構成を決めると言う事でありそこから生まれた知恵だ。
他にも小さな改善は受けやすさの為ならいくらでもやってきた。いつでも受験者視点での考え方は段位をより良いものにしてくれる。

 

只、v9改の五段でTwenty Oneを一曲目にした場合やりがいが無くなる為その辺りの調整は難しい。
「こういう段位を自分は受けたい」と言う気持ちを段位に色濃く反映させよう。
きっと受験者達からもその段位は受けやすいものになっているはずだ


【三、ある一定の割合で「癖の強い段位」を入れる。】

突然だが、「BeatmaniaIIDX」を言う音ゲーをご存じだろうか?
そのゲームにも段位認定は存在している。と言うよりCytus段位はIIDXの段位をリスペクトしている部分が大きい

 

私がIIDXの段位をリスペクトしている理由は段位だからこその面白さがそこにあるからである。
通常遊べるゲージとは違い段位ゲージと言うものが存在し4曲通してそのゲージが底をつかないよう守り切る。
ここで重要なのは「4曲通して」の部分だ。どの譜面が秀でていてもトータルである程度の地力が無ければ意味はない

普段の1曲に対し新たなクリアを狙い粘着をするプレーでは得られない楽しさと達成感があるのだ

 

話が逸れてしまったがIIDX「7段」「8段」「皆伝」と言われてピンと来る方はいるだろう。
そう、IIDXで言う所の「7段」「8段」「皆伝」が癖の強い段位だ。


「サファリ難民」「ギガデリ難民」「皆伝おめでとう!」など色々な用語を生み出したキワモノ段位...その課題曲をクリアした時の喜びは他の段位以上に大きいだろう。

 

何故他の段位よりも嬉しいのか?それは癖が強いからだと私は思う。
IIDXとは定義が異なるが「癖が強い譜面」はCytusにも存在する。
(SCHERZO、Twenty One、East West Wobble、L、AXION etc...)

 

ではそんな癖の強い譜面が最後に立ちはだかってきたらどうだろうか?
他の段位と違い地力と言う名の一筋縄ではいかないだろう、そこに面白さが生まれるのである

 

ここでこれを読んでいる読者は疑問に思うだろう。
「一で挙げた長い曲・端末差が出る譜面・個人差が出る譜面も入れる気満々じゃないか?」と。
そう。癖の強い譜面とは一般的にプレイヤーが嫌がる譜面とも通ずる物がある。
言葉にするのは難しいが、私は「段位の特徴・難しさの種類として配置するのならば一で挙げた譜面もアリなのではないか」と思う。
只端末差や個人差がかなり大きい譜面はもちろん極力避けた方がいいと思う。その辺の線引きは段位製作者としての腕の見せ所だ。

 

またまた話が逸れたがもちろんこれを全ての段位でやっていい訳がない。
段位とはあくまで合格に地力のみを要するものでありこういう癖の強さで合格を阻むのはいってみれば邪道なのである
しかし地力のみでトントンと合格できる段位認定なんて面白みに欠けるんじゃないか?
段位にも面白さは必要だ、そういう意味でのある一定の割合で「癖の強い段位」を入れる。である

 

例としてCytus段位の定義になるが私の場合v9改で言う所の五段・八段・皆伝の難関級の曲は癖の強い譜面と決めていた。
端的に五段にはTwenty One、八段にはEast West Wobble、皆伝にはSweetness Overload!!だ。


v9改十段のLとAXIONは成り行きで決めてしまったものであり、本来十段とされる位置の段位でああいう構成にするのはよくなかったなと決めてから思った。v9以前の十段もなかなかに猛威を振るっていた為十段は非常に反省点が多かった...こうはならないように決めて欲しい。


【四、最高段位付近はサディズムを開放させろ!】

さてここまで話してきた事は...この点においてだけは少し忘れて頂きたい。
「早速ガバガバじゃないか」と思うだろうが少し話を聞いてほしい

 

最高段位付近に上記の様な手心は基本的に不要である。
何故か?それは今まで話してきた事は段位としての受けやすさを追求したものだったからだ。
しかし最高段位付近を受けるようなゴリラにそんな優しさはいるだろうか?
奴らは人間ではないのだ。動物だ。ゴリラだ。殺せ。徹底的に排除せよ。

 

と言うのは3割方冗談だがそういう気持ちで段位を作ってもらって構わないと思う。
もちろん段位としての良心は超上級者達にも必要だが、基本的に油断してはいけない。
Cytus段位も「これだけ難しく作ればしばらくは難関として上の段位作らなくていいなw」と規格外を作ったが奴らはそれをさも当然のように突破して見せた。

 

しかしそこで手をこまねいて見ているCytus段位ではない。
ゴリラ達と闘う為私は兵器とも呼べる段位を作った
それが「人間卒業」である。
だがCytus段位は...いや私はここで見落としてしまっていた。
「人間卒業」はとっくにしているのだ。何故ならば奴らは.......「ゴリラ」なのだから。

 

と言う冗談は置いておいて、上記の内容には若干の嘘がある。
ゴリラと言えども受験者である。段位運営は常に受験者の気持ちになって考えなければならない
規格外で1曲目にFREEDOM DIVEを置いたようにある程度のやりやすさを考えなくてはならないが、基本的に十段以下のような優しい選曲は不要だと言いたかった。
一行で済む事なのに冗談交えて少し長たらしくしてしまった事に関しては申し訳ないと思っている。


『まとめ』

数行前にも行ったが段位運営は常に受験者の気持ちになって考えなければならない。
それをやめ難しい曲をありったけ詰め込んで段位だと言い張るのであればそれは只の自己満足だと私は思う。
自己満足になるか、それとも「段位認定」になるか。それは運営としての手腕によるところが大きいのだ

 

もちろんこんな小難しい事を全て心がける必要はない。運営しながら肌で感じるものだと思う
と言うよりこの四ヵ条が必ずしも正解だとは思わない。
しかもこれは色々話を広げてありったけ心がけて来た事を詰め込んではいるが根本的に「課題曲を決める場合のみ心がけて来たもの」でありこれが段位の全てではないのだ。

これから段位を運営しよう・もしくは段位を運営していてどう課題曲を決めていけばいいか分からない時はこれを読んで受験者にも自分にとっても楽しめる段位を作って行って欲しいと切に思う。相当限られた話ではあるが

 

 

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お疲れ様でした。Cytus段位二年間の集大成、どうだったでしょうか?

至らぬ所が多く反省点も山ほどあったけれど、精一杯の運営ができたかと思います。
自己評価すればシステムにおいてはちゃんと段位認定にできたんじゃないかなと思いたいです...できてました???

 

システム以外の運営に関しては特定の勢力にちょっぴり肩入れしちゃったり、色々反省点ありますけどね...

まあ楽しかったのでいいのではないでしょうか!その辺の反省会は機会あれば書きましょうか。

 

改めて二年間ご利用し続けて下さって本当にありがとうございました!

新段位も宜しくな!